ファローシャッフルのやり方

ファローシャッフルのやり方

 不十分なシャッフルの影響についてお話しします。
カードを引く確率は、本来はデッキに入れた枚数と引いた枚数で決まります。
しかし不十分なシャッフルをすると、
7割のはずが3割になったり、
4割のはずが8割になったりします。
自分は運が悪いと思っている人は、
本当はシャッフルが悪いのかもしれません。

目次
(0) シャッフルの目的
(1) 左手の形
(2) 右手の形
(3) スリーブの口
(4) いよいよ入れる
(5) 注意点
(6) 締め

※左利きの人へ
人間は右利きが多いので、右利きを前提にした表現をします。
左利きの人は、左右を反転させて読んでください。

※手が1本の方へ
人間は手が2本の人が多いので、
手を2本使う前提での表現をします。
手が1本の人は、重めの器を活用するつもりで読んでください。

(0) シャッフルの目的は
【並んでる順番が誰にも予測できないようにする】です。
決して【引きやすい】【引きにくい】【均等に散らばる】ではないのです。

(1) 左手の形
デッキを手に乗せるだけにします。
上下から押すように持つと隙間が減ってしまい入れにくいので、
重力の方向が変わったら落としてしまうような、
ジェンガを整える台紙のようにします。
今後、宇宙でのゲームが流行した場合は、
また改めて記事にします。

(2) 右手の形
持つ場所は、カードの奥と手前のそれぞれ側面です。
親指で手前を、中指と薬指で奥を、側面から持ちます。
人差し指はカードを押すときに使います。
小指が余るので、邪魔にならないよう伸ばすか添える程度にします。

(3) スリーブは口側のほうが裂けやすいので、
その逆側が最初に触れるように持ちます。
2重以上のスリーブでは、口が奥だったり手前だったりするので、
やりにくい場合は上下を逆に持ってください。
私はスリーブ1枚なので、
奥(中指薬指の側)が口になるように持っています。

(4) いよいよ入れる
最初に噛み合わせます。
いきなり力を入れるのではなく、
重力を使って浅く入れます。

[] スリーブなしのカード束(側面)
()()() スリーブありのカード束(側面)

浅く入れて安定したら、
人差し指を使って押していきます。
この時も親指と中指薬指は束を持っています。

※注意:人差し指は軽く押す程度にしましょう。
摩擦に勝てればいいので、強く押すと、
気づかずぶつかっていた側面に負担をかけることがあります。

(5) 注意点
ファローシャッフルは優れていますが、
これひとつだけで済ませるのも問題です。
上や下を固定できるからです。
これを防ぐために、確実に上と下を入れ替えるカットを合わせることを推奨します。
イカサマをしてないと見せる役目もあります。

(6) 締め
こうしてファローシャッフルを身につけると、
シャッフルに必要な時間が減り、
ゲームできる回数が増えます。
デッキを考えた直後など、カードが固まっているとき、
特に重要になります。

おまけ
慣れてきた人向けの追加テクニックがあります。
記事に書くのはまた今度ね。