フェアリーライフを4枚、5枚目なし

「2ターン目にフェアリーライフを使いたいですか?」
その答えはおそらくYES、
使いたくないカードはデッキに入っていない。
本題となるはこちらの質問。
「フェアリーライフを2ターン目に使うと、どんな場合に、どんな理由で活躍するか?」
今回はこれを考えたこともない人にも、答えられるようにする記事です。

目次
1. 場合分け
2. 確率の話
3. 実例
4. 扱えるデッキ
5. まとめ
6. サンプルデッキ ──この前まで使ってたやつ
7. 外部リンク

1. 場合分け

一口に2ターン目と言っても、実は2種類に分けられる。
先攻の2ターン目と、後攻の2ターン目だ。
それぞれの差異を上げよう。

先攻の2ターン目
(1) 自分の手札が4枚である。
(2) 相手の手札が5枚である。
(3) 直前のターンに相手が使ったカードはコスト1
(4) 直後のターンに相手が使うカードはコスト2

後攻の2ターン目
(1) 自分の手札が5枚である。
(2) 相手の手札が4枚である。
(3) 直前のターンに相手が使ったカードはコスト2
(4) 直後のターンに相手が使うカードはコスト3、または場合によってコスト4

(1)(2)ではお互いの手札の枚数、つまり「手札をランダムに捨てるカードで少ない時を狙う」の影響力
(3)(4)では相手のバトルゾーン事情、つまり「ガンガン攻撃する」の進行度
に関係する状態です。
先攻で加速すると、そのせいで負ける場合がある。
後攻で加速すると、そのおかげで勝てる場合がある。
そのふたつを合わせて、後攻でのみ加速することを前提にしたデッキになります。

2. 確率の話

実はフェアリーライフ4枚だけで、後攻の2ターン目に引く確率は54%もあります。
数字を使わずに言うと「引かない試合より引く試合のほうが若干多い」です。
先攻になっていれば、引かなくてもいい。
ここまで2個を合わせた「先攻になる または 加速を引く」確率は76%もあります。
これは先攻の2ターン目に加速したいデッキで、8枚入れて引く確率より上です。
さらに条件を加えると、相手が「ガンガン攻撃する」つもりがない場合も、やはり引かなくてもいい。
こうした3個の条件を鑑みると4枚だけで十分なのです。
(注意:主題は正確な確率ではないので、端数を省略しています)

3. 実例

コスト2のカードがアナリス4枚だけのデッキを見たことがあるかもしれない。
加速に失敗しても構わないのではなく、
もちろんイカサマでもなく、
加速が必要になる状況が少ないのです。

見たことない方は、記事末に上位レシピへのリンクを用意したので、見てみてね。
3件すべて【青黒緑シャコガイル】なので、そういう防御デッキ向けの理論です。

4. 扱えるデッキ

どういうデッキで扱えるか。
シャコのどの部分が決め手になっているのか。
これが不明なままでは役立てるには遠いので、
必要な要素を考えていきます。

 条件1:先攻の2ターン目では加速する必要がないこと。
つまりコスト4のカードを早い段階で使うつもりではない。
これは攻撃デッキでは持ち得ない特徴なので、
相手の勝ち手段を対処していく防御デッキで使うのだ。

 条件2:後攻の2ターン目では加速したいこと。
相手の3ターン目の行動に対し、コスト4のカードでの対処が必要となる。
コスト3では性能が低すぎて、思うような結果が得られないのだ。
《温泉 湯あたり地獄》《ライオネルウィンド》
など、コスト4なら2体以上の除去が許される。
単体除去でも《デモンズライト》の2枚ドローは破格。

 条件3:先攻の3ターン目で加速する。
後攻2ターン目と同じく、初手と合わせて7枚を引いた先攻の3ターン目も、
加速できる確率が54%になります。
先攻で加速するならその目的は、
やはりコスト5で便利なカードを使いたい場合です。
《Dの博才 サイバーダイスベガス》などの、
ターンを重ねるほど影響が大きいカードを早く出したい日もあります。
そこでコスト3のおまけつき加速を採用する例が多くあります。《白米男しゃく》など。
これは先攻なら2ターン目ではなく3ターン目に加速したいからです。
合計6枚〜7枚のうち、後攻のために4枚をコスト2にしているのです。
1ターン遅くするとドローフェイズの回数が増えて、少ない枚数で引く確率を上げられます。

5. まとめ

「自分の計画だけなら、3ターン目に加速する」
「後攻になると、2ターン目に加速が必要にある」
そんなデッキにおいて、コスト2の加速を4枚にするといいです。
コスト2だからといって、使うのが必ずしも2ターン目とは限らないのです。

6 サンプルデッキ ── ちょっと前まで使ってたやつ

4 フェアリー・ライフ
2 フェアリー・トラップ
4 デモンズ・ライト
3 怒流牙 佐助の超人
3 解体人形ジェニー
4 Dの博才 サイバーダイス・ベガス
4 月の死神 ベル・ヘル・デ・スカル
2 超次元フェアリー・ホール
4 超次元ガロウズ・ホール(今は殿堂入り・当時はまだ殿堂入りしてない)
3 S級不死 デッドゾーン
1 龍素記号Sr スペルサイクリカ
1 英知と追撃の宝剣(殿堂入り)
1 悪魔龍 ダークマスターズ
2 グレート・グラスパー
2 テック団の波壊Go!
1 斬隠蒼頭龍バイケン
1 光牙忍ハヤブサマル(殿堂入り)
1 天真妖精オチャッピィ
勝利のガイアール・カイザー
勝利のリュウセイ・カイザー
勝利のプリンプリン/唯我独尊ガイアール・オレドラゴン
タイタンの大地ジオ・ザ・マン
時空の凶兵ブラック・ガンヴィート/凶刃の覚醒者ダークネス・ガンヴィート
ヴォルグ・サンダー
シルバー・ヴォルグ
時空の喧嘩屋キル/巨人の覚醒者セツダン

7. 外部リンク

デネブログ・上位デッキレシピ:青黒緑シャコガイ
マルハさん・ピノさん・おだんごさん
http://deneblog.jp/blog-entry-8692.html
http://deneblog.jp/blog-entry-8697.html
http://deneblog.jp/blog-entry-8703.html