2020年1月23日(木)


遊戯王
じつはフレーバーがすきです。
他の多くのゲームと異なり、
プレイヤーがカードゲームをする自体を物語として扱っているので、
ルール上の要素をどのように扱うかの幅が広いのです。


 例えば墓地回収の魔法を比べてみます。
《サルベージ》《ダークバースト》の2種は、
どちらもルールテキストは共通で
「墓地にある攻撃力が1500以下のモンスターを手札に戻す」
です。
これがイラストを見ると、
水属性のサルベージは、海底から回収する様子で、
闇属性のダークバーストは、墓場から追い出される様子です。


 こういった、
同じルールテキストに異なるフレーバーを込めるのが大好きなのだ。
せっかくなので私が読み取ったやつをいくつか紹介します。


 彼岸の悪鬼は、ダンテが見た白昼夢の中にある地獄に住む存在です。
この旅路に《人造人間サイコショッカー》は登場しませんでした。
(角川文庫・阿刀田 高『やさしいダンテ<神曲>』を読んで確認した)
隣にサイコショッカーがいるならば、
そこは地獄ではないので、
悪鬼たちはいるべき場所へと帰ります。
共通の永続効果「自分のフィールドに彼岸モンスター以外のモンスターがいるならばこのカードを破壊する」にも納得です。


 水精鱗の雌は人魚の姿をしており、
それぞれ指定の方法で墓地に移動して使う効果を持っています。
それらは共通して特殊召喚を含んでいます。
さっきの例と同じ、
水属性は墓地を水底として使っているので、
つまり海女さんの素潜りだね。
いいものを獲ってきます。


 マドルチェはたべものなので、
相手に食べられてもやがて菌に分解されて、
虫に食べられて、鳥に食べられて、植物に食べられて、
そして再びたべものになります。
地属性はよく食物連鎖を扱う。